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80点以下は見過ごし危険!?小学校のテスト

小学生

こんにちは、わかるを助ける家庭教師の寺西です。

中学校に上がってからテストの点数が下がってしまいました。
小学校の時はそこそこ取れていたんですが…

中学生のお子さんの保護者さまから、このようなご相談をよくいただきます。
小学校ではテストで70〜80点を取れていたのに、中学校に入ると30〜50点まで下がってしまう。
そんな「中1ギャップ」に悩むお子さんは、実は少なくありません。

成績が下がる本当の理由

私が担当しているある生徒さんも、まさにそのケースでした。
中学校に入って最初の定期テストではそれなりに点が取れていましたが、2回目・3回目と回を重ねるごとにどんどん点数が下がっていったそうです。
ご本人のみならず親御さんもギャップに驚いて、「なぜこんなに急に成績が…」と不安がっておられました。
ご家庭に出向き、そのお子さんの様子をじっくり伺ってみると、「小学校の時は授業に付いていけていた」のではなく、「小学生の頃から知識のとりこぼしがある」という事が分かったのです。
実際にそのお子さんに小学生の算数を復習させてみると、小学4年生くらいの内容から、ぽろぽろと知識の取りこぼしが出てきました。
具体的には、

  • 少数、分数の計算の仕方を正確に覚えていない
  • 図形の面積や体積を求める式を覚えていない

など、中学の学習の土台となる基本が、しっかり身についていなかったのです。
中学校の授業は、小学校の基礎知識が習得済みであることを前提に進められるため、知識に抜け漏れがある状態では新しい内容を理解することが難しかったのだと思われます。

小学校と中学校のテストの違い

このようなギャップの背景には、「テストの性質の違い」があります。
小学校のカラーテストは、平均点が80〜85点になるように作られていると言われており、内容も教科書レベルの基礎問題が中心。応用問題はほとんどなく、100点を取る子も珍しくありません。
また、単元が終わってすぐに実施されるため、記憶が新しいうちに取り組めて点が取りやすいのです。
一方、中学校の定期テストは、

  • 応用問題も多く含まれる
  • 数か月に1度の実施で、複数の単元が範囲になる

といった特徴があり、より深い理解と定着が求められます。
このように、小学校と中学校のテストには想定平均点、難易度や出題範囲に差があるという事です。小学校と中学校ではテストの性質がまったく違うので、「小学校ではそこそこ点数が取れていたのに、中学に上がって急に成績が落ちたように見える」現象が起きているのです。
つまり、学力そのものはあまり変わっていないと考えられます。

80点は「平均点」=注意のサインかも?

カラーテストの80点は「高得点」ではなく「平均点」だと考えましょう。
つまり、80点を下回るということは、「平均以下の理解度」である可能性が高いということです。
もしお子さんが70点前後を取っていたら、「まぁ大丈夫」と流さずに間違えた問題を一緒に確認してみてください。

早めの対策がカギです

小学生のうちに基礎を固めることで、中学の学習にもスムーズに対応できます。
「うちの子はちゃんと理解できているのかな?」
もし少しでも不安を感じたら、まずは市販のドリルや問題集などを使って、理解度をチェックしてみる事をおすすめします。
算数(数学)であれば、「算数(数学)検定」の過去問を解かせてみると大まかな理解度が見えてきます。過去問は公式ウェブサイトに掲載されているので、プリントアウトして活用してみたらいかがでしょうか。https://www.su-gaku.net/suken/support/past_questions/

すると、「思っていた以上に出来ていなかった(定着していなかった)」という結果が見えてくるかもしれません。もしそのような結果になっても、「小学生の内容も分からないのか」とがっかりしてしまうのではなく、「今気づけて良かった!」と思い、早めの対策を打つことが大切になります。
「どこを復習したらいいか分からない」「家庭での勉強に不安がある」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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