こんにちは、わかるを助ける家庭教師の寺西です。
中3生の皆さんは、受験という大きな人生の節目が近づいてきましたね。
毎日、進路について考えながら、不安や迷いを感じている中学生も多いと思います。
そんな時期だからこそ、今日は高校選び、そしてもっと広い視点で「人生の選択」について、心に留めておいてほしいことをお伝えしようと思います。
口コミだけで判断するのはもったいない
今や、どんな学校にもネット上の口コミがあります。
「先生が厳しい」「校則がきつい」「雰囲気が暗い」など、ネガティブな情報が目に入ることもあるかもしれません。
中には、「こんな学校には来ない方がいい」など、かなり強い言葉で書かれている口コミもあります。
それを目にした時、「この学校には行かない方がいいのかな?」と、その学校に対してネガティブなイメージを持ってしまう方がいるかもしれません。
しかし、「口コミだけで」高校の良し悪しを決めてしまい、高校の選択肢を狭めてしまう事を、私はおすすめしません。
なぜなら、口コミはあくまで「書いた人が感じたこと」で、「あなたが感じたこと」ではないからです。
もしかすると、口コミを書いた人がマイナスに感じたことを、あなたは「むしろ自分に合っている」と思えるかもしれないのです。
だからこそ、口コミだけで高校を判断してしまうのは、とてももったいないことだと思います。
口コミは“判断材料のひとつ”にすぎない
もちろん、口コミが無意味だというわけではありません。
実際に通った人の声から、学校の雰囲気や特徴を知ることもできるでしょう。
でも、それはあくまで「外から見た情報」。
いちばん大切なのは、自分の目で見て、自分の耳で話を聞いて、自分の心でどう感じたか、という「内側からの実感」です。
では、どうすればその「実感」を得られるのでしょうか?
自分の目で見て、自分の耳で話を聞く、その具体的な行動には、
- 首都圏進学フェアなど大規模イベントに行き、複数の高校の先生に話を聞いてみる
- 学校説明会に行き、校舎の雰囲気や先生や先輩の様子を見たり聞いたりしてみる
- 文化祭に行き、出し物や模擬店を運営している在校生の様子を観察してみる
などが挙げられます。
こうした体験を重ねるうちに、きっと少しずつ“肌感覚”で学校のイメージが見えてくるはずです。
例えば、
「〇〇高校の活気のある雰囲気は自分に合いそうだ」
「〇〇高校は落ち着いた雰囲気が心地いい」
「〇〇高校は先生たちが熱心で頼れそう」
そんなふうに、自分の中に学校の「生きた印象」が残ってきます。
逆に、「なんとなく〇〇高校の雰囲気は自分に合わないかも」と思うこともあるかもしれません。
でも、それも立派な気付きです。合わないと感じた理由も含めて、自分の感性を大切にしてください。
こうした一つ一つの行動と実感の積み重ねが、「心の底から納得することができる高校選び」に繋がっていくのだと思います。
「自分で選ぶ」という経験が力になる
口コミを信じて選んだ学校が合わなかったとき、人はつい「口コミのせいだ」と他人のせいにしがちです。
でも、自分で行動し、自分の目で確かめ、自分で選んだ結果なら、たとえうまくいかなかったとしても、それ自体が大切な経験になります。
高校選びのその先の進学、就職、結婚、人生における大きい決断をする時にも、やはり自分で「生きた情報」を集める事は大切です。
その選択のプロセスこそが、「自分で人生を切り拓く力」を育てるのです。
だからこそ、中学生の皆さんには、面倒がらずに、情報を集めるための行動を起こしてほしいと思っています。
そうすれば、きっと何か見えてくるものがあるはずです。
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