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英語の前にまず「国語」を勉強するべき理由

国語

こんにちは、わかるを助ける家庭教師の寺西です。

今回は、「英語の前にまず国語を勉強するべき理由」についてお伝えします。
家庭教師として多くのお子さんの勉強を見させていただく中で、「やっぱり国語って大事だな」と思う場面に何度も出会ってきました。
早い段階から英語教育に力を入れているご家庭も多いですが、私はいつもこう思います。

「まず、国語を大切にしてほしい!」

なぜなら、国語力があると、学習効率がグンと上がるからです。

国語学習が他教科に及ぼす影響は大きい

私は「平均点以下のお子さんの学力を平均点以上に向上させる」ことを主な目的として活動している家庭教師です。そのため、受け持つ生徒さんは、平均点以下の成績のお子さんが中心となりますが、そうしたお子さんたちの共通点の一つが「国語力の弱さ」です。

国語力が不十分だと、他教科の学習にも支障が出ます。
教科書や参考書に書かれている内容を読み取れなければ、新しい知識を理解することができません。
また、テストの問題文もすべて日本語で書かれていますから、文章を正確に読み取る力が必要不可欠です。
つまり、すべての学びの土台となるのが「国語力」なのです。

国語は後回しにされがち

国語は、ほかの教科と比べて、つい後回しにされやすい傾向があります。

その理由の一つに、「読書好きな子や勘のいい子は、特に勉強しなくてもある程度点が取れる」という傾向が見られます。もちろん、読書を通じて身につけた語彙力や読解力は大きな財産です。
ただし、「言い換え」「対比」「因果関係」といった文の構造を体系的に学んでいないと、問題を“なんとなくの感覚”で解く癖がつき、一定の点数は取れても、そこから先が伸び悩んでしまうことがあります。

また、「他教科よりは点数がマシだから…」という理由で、優先順位が下がってしまうことも少なくありません。

さらに、学校のテストでは、授業で扱った文章がそのまま出題されることも多いため、授業中の説明をしっかり聞いていれば得点しやすいという側面も、国語の後回しに拍車をかけています。
しかし、校内実力テストや模試、入試本番では「初見の長文」を読み解かなくてはなりません。
日頃から読解力を鍛えていないお子さんにとっては、これが大きな壁となってしまいます。

英語教育の重要性も踏まえたうえで

近年、英語教育の重要性が広く認識され、幼少期から英語に触れるお子さんも増えてきました。
英語を早い段階で学ぶことで将来の可能性が広がる点は、私も大いに賛同しています。

ただ、ここでお伝えしたいのは、英語を学ぶためにも「国語力」が必要だということです。

たとえば、「apple=りんご」「water=水」といった単語はすぐに覚えられても、
「dignity=威厳」のような抽象的な語彙になると、日本語の語彙力が問われます。
「威厳」という言葉の意味を知らなければ、英単語の理解も深まりません。まずは国語辞典で「威厳」という言葉を調べてから、英語の「dignity」を覚えるといった二度手間になります。

また、英文法の理解にも日本語力が大きく関わってきます。

  • 私は勉強する → 現在形(I study.)
  • 今勉強している → 現在進行形(I am studying.)
  • 昨日勉強した → 過去形(I studied yesterday.)
  • ある過去の時点からずっと勉強している → 現在完了形(I have been studying since yesterday.)

このように、英語の時制を正しく理解するには、「今している/過去にした/ずっとしている」など、日本語における時間の感覚や言語表現を正確に理解していることが前提となります。

つまり、英語で深く考えたり、正確に表現したりするためには、まず日本語での語彙力・文法力・思考力が必要なのです。
母語である日本語(=国語)をしっかり身につけることが、英語力を伸ばすための強固な土台となります。

まとめ

英語を学ぶことも、国語を学ぶことも、どちらも大切です。
ですが、「まず国語をしっかり学んでおくことで、他の教科はもちろん、英語の理解や活用も格段にしやすくなる」
これが、私が国語を大切にしてほしいと考える理由です。

おすすめの問題集をご紹介

お子さんの学力の土台づくりに、ぜひ「国語」から取り組んでみませんか?
まずは基礎から取り組んでみたいという方は、以下の二つのシリーズから取り組む事をおすすめします♪

ふくしま式「本当の国語力」
が身につく問題集シリーズ
(大和出版)

言いかえ、対比、因果などの文章の構造が基礎から学べます。シリーズで出版されてますが、「小学生版ベーシック」から取り組むのがおすすめ!

読解習熟プリントシリーズ(清風堂書店)

小学生におすすめですが、読解力に自信のない中学生のお子さんにも取り組んでいただきたいです。物語文や説明文など様々な長文読解に取り組めます。「初見」で読み解く練習にもってこいです。

今後もおすすめの参考書や問題集を紹介する記事など、どんどん出していく予定です!
ただ、「そもそも問題集を買い与えてもやらない」「親が付きっきりで伴走するのはしんどい」といったお悩みをお持ちのご家庭もあるかと思います。家庭教師がお力添え出来るかもしれませんので、ぜひお気軽にご相談ください。

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